大盛 600円

しまなみ海道 最後の島 向島。

のどかなビーチだ。

多々羅大橋から生口島を望む

8月2日 6時 トラックのエンジンが一斉に掛かり、撒き散らす排気ガスの中
フェリーのハッチが開くのを待つ。

鉄のハッチが外側に倒れ、僕ら自転車が一番最初に上陸だ。

愛媛県東予市

国道11号を走って松山へ向かう。

空はどんよりしている。
自転車を漕ぐにはいい。

足が重い・・少しずつ上りだ。


調子が出ないのでコンビニで朝食を摂る。
雨が降り始める。
ずっと上りで道が狭い。おまけに大型トラックが引っ切り無しに走る。

強い雨で視界が悪い。

危ないので押して上がる。 ここは我慢だ。

なんとか上りきる。

下りは歩道があったので、歩道をゆっくりと下る。
やっと自動車の恐怖から解放される。

また12号へ戻り南港へ向けて走る。
ただ走って自転車屋さんを見つけて、聞いたってありゃしない。
愛媛県の松山でゆっくり時間が取れるからそこで見つければいい。

半ば諦めモードで走っていると、道路の右手にバイク屋さんがあった。
そのガレージを何気に見ていると、何やら上等そうな自転車が2台ぐら吊ってあった。
う〜ん?
もしやと思い、車が途切れるのを待って道を渡ってバイク屋さんを訪ねた。

僕がずっと通ってたバイク屋さんは、
どこでぶち壊れてもレスキューに来てとりあえず直し、
部品が無ければ作っちゃうって乗りのバイク屋さんだった。
ここのバイク屋さんは、なんかそんな匂いを感じたのだ。

店の中に店主さんらしき男の人がいたので事情を話すと相談に乗ってくれた。

切れたY字のような形のワイヤーを見せると、
こんな形なんだあとじっくり見た。

よっしゃとばかりに、知り合いの自転車屋さんや問屋さんへ電話を掛けてくれた。
そしてその電話の中であたりがあったようで、
ちょっと行ってくると言って、店のシャッターを全て閉め、ワイヤー一式持ってスクーターで走り去った。

僕と麦はお店の前で待った。
ブレーキワイヤーが見つかった場合すぐに取り付けられるように、
泥除けを外しスタンバイした。

30分ぐらいして戻ってきた。
あったよ!
まったくもって新品の同じ物を僕に手渡した。
なんであるの〜〜?
僕は不思議でしょうがなかった。
感謝感激!

ありがとうございます!
本当に助かりました。

おかげで青いトラックの嫌な気分も吹っ飛んだ。

頼りになるバイク屋さんと麦

SBS ファンキーメイト!

大阪府松原市西大塚1−2−21
TEL/FAX:072−337−1272

営業時間:10:00〜20:00

いろんな話

分岐点

7月31日11時半 伊勢神宮 内宮を出発

23号伊勢街道から県道32号へ入り、
伊勢市から県道37号鳥羽松坂線を松坂へ向かって走る。

玉城町に入ってびっくりドンキーでランチ 12時50分。 
本当は松坂で松坂牛を食べたいが、
このまま行くと松坂へ入るが市街地は通らない。諦めかあ。 またのお楽しみ。

ここから大阪へ抜けるのはどこを通っても山越えのようだ。

オカリナのジンちゃんが電話で勧めてくれたのは国道165号(初瀬街道または伊勢北街道)。 
伊勢から北へ下がるが道は一番良さそうだという。

どこまで走れるか判らないが先へ進もう。
とりあえず165号の上りの途中にあるファミマを目指す。

37号を櫛田川の櫛田橋を渡り県道756号へ左に入る。
紀勢本線の線路を越えて県道147号へ入る。

国道165号へ向かう早道と思って走っているが、どうだかわからない。
道は走りやすい。

147号をしばらく走って伊勢自動車道・嬉野PA近くを走る県道58号へ適当に向かう。

空模様が怪しくなり遠くでごろごろ鳴っている。
この先にある地図に載っているサークルKで休憩だ。16時。

おにぎりを買って外で食べていると大粒の雨が降り出した。
自転車を雨に当たらないよう建物のひさしの下に移動した。
座れないので立ちながらおにぎりを食べているとドカーンと目の前に雷が落ちて、
頭の上の照明がビリビリと音を立てた。 怖〜〜〜〜い。
やば〜〜〜あ。

しばらくすると空が明るくなり、これから向かう方面も空が晴れているので出発する。

県道580号を走る。 この辺りはゴルフ場がたくさんある。
ここから小さな山越えが始まる。 

県道664号へ入り、自転車を押して坂を上がってる途中で、
猪が現れ、藪へ入ったがしばらくウぅーッと唸り声をあげている。
とても怖かったが僕も唸り声を上げて応戦する。

18時13分、無事に近鉄大阪線東青山駅にちょっと近い165号沿いのファミマへ到着。

疲労もピークだがこれから山越えをする。
本日2本目のリポビタンを飲んで出発。

車に追突されないように、100円ショップで買った点滅式のテールライト、
反射する黄色のタスキなど着けて目立つようにする。

19時55分 一つ目のトンネルに到着。
トンネルを越えると下るというイメージだが、ここはまだまだ上りがあった。
20時10分 二つ目のトンネルに到着。

いよいよ下り。
ここもこれでもかこれでもかと下りが続く。

ちらほら人家の明かりが見え始め町に出た。

頭の中でここは名張市だとばかり思って喜んだが地図を見るとまだ伊賀市青山町だった。
だよ〜んとがっかりしたが、平坦な道が続くので、
名張まで行くぞと意気込んだのも束の間、
暗くて長い山道へ突入した。

上りきって名張市へ入った。
すずらん台口という頂上にある信号で座り込む。
汗まみれの身体でドロドロで気持ちが悪い。
気持ちは先へ先へと進むが身体が付いていかない。
とりあえず名張市へ下ろう。

下っていくと左手にホテルルートイン名張が見えた。
右側にはマックが。 24時間だ。
ここで夜を明かそうか? けど、ドロドロだ。

マックの駐輪場に座り込んでかみさんへ電話してホテル探しをしてもらう。
名張駅前にある名張シティホテルに決まる。
24時までにチェックインしてくれという。 最後の力を振り絞ってホテルに向かう。
23時ホテルに到着。 2名朝食付きで 5800円也。




8月1日 曇り

9時前に出発。

名張の町中を走っていると、江戸川乱歩の生誕地の石碑を発見する。

お墓はうちの近くの多摩霊園にあり乱歩のお墓をお参りに行ったことがある。

古道具古賀

おまけ

地元のおばちゃんが勧めてくれたラーメン屋さん
に行ってみる。
1時間以上炎天下の中で並んだが
シンプルながらもめちゃくちゃ美味かった。


つたふじ本店
広島県尾道市土堂2丁目10-17

引越し、建替え時の整理品、不用品を買います!
骨董品・美術品・茶道具・古道具・その他いろいろ
お気軽にご相談ください!
古道具 古賀
東京都小金井市関野町2−3−3
0120ー387−056
042−387−0567
 furudougukoga@yahoo.co.jp
東京都公安委員会 第308899403942

2013年8月8日12時7分 広島県尾道駅前港 到着


ここで自転車の旅は終りだ

達成感よりあっけなさが漂ってる。
あとで充実感が湧いてくるのかな。

麦はずっと辛かったようだけど、いい思い出になるといい。
何にしても無事に怪我もなく終えたのは良かった。

自転車の旅はもういいかな。
もしやるとしたら、輪行して、いいとこどりの旅がいい。



ありがと

12時7分 向島 しまなみ海道サイクリングロード 尾道駅前行 渡船乗り場 到着

今、通ってきた因島大橋の下くぐっていく。

もうすぐ尾道だ。

因島へ入るとサイクリストが増えた。
自前の人やレンタサイクルの人たちも走ってくる。

この島はハードだった。

アップダウンがきつく、町中は道も狭く車も多かった。

9時31分 生口大橋着

ここまでけっこうきつかった。

途中、次は因島だよ!

ポルノグラフィティが生まれた島だぞ!
東ちづるもこの島出身だ! あっ知らないか・・
と鼓舞して頑張った。

生口島から多々羅大橋、大三島を望む

生口島で広島県に入った。

途端に瀬戸内海横断自転車道の整備が悪くなった。

麦が遅れ始めた。
どうやら居眠り運転をしているようだ。

なんとか僅かの時間、目を覚まさせ走らさせて日陰を探す。

町に入って酒屋さんみたいなところの日陰にあるベンチを見つけて
しばらく眠らした。

そして麦は泣きが入る。笑

岡山の山の中に住む悪友のオカリナ作りのジンちゃんへ電話してみる。
どこまで来てくれるか分からないがレスキューを頼んだ。

なんと尾道まで来てくれるという。
ぎゃーあ、車で3時間近く掛かるのに・・ 
尾道ラーメンいっしょに食べようね! 奢るからさ!

6時33分 大三島大橋着

泳ぎたいが心に余裕が無い。

6時15分出発

道の駅マリンオアシス はかた

伯方島のビーチのある、道の駅 マリンオアシス はかたで休憩。

歯を磨いてすっきりしてぼーっと海を眺めるが、
麦は座って眠ってる。

来島海峡大橋

12時前 松山の義妹のマンションに到着。


松山観光写真↓

自転車で東京から四国へ行ってみた
2013

 2ページ目

8月8日 午前0時 松山を出発

国道196号松山北条バイパスを今治方面へ走る。

途中から旧道県道347号をひた走る。
起伏も少なく車も少なく走りやすい。
海沿いの道を走っているが景色が判らない。 

3時34分 来島海峡大橋到着!

いよいよ、しまなみ海道縦走が始まる。

今治から尾道まで約70Km

ずっと通ってた、中華そば 江ぐちが無くなって数年。

この、つたふじが近所にあったら最高なのに・・

並 500円

11時25分 因島大橋通過

やっときつかった因島から出られる。

通用区間 通行料金
来島海峡大橋 200円 
伯方大島大橋 50円
大三島橋 50円
多々羅大橋 100円
生口橋 50円
因島大橋 50円

しまなみ海道、最初の島 大島へ入る。
国道317号を走る。

道路のサイドにしまなみ海道縦走の自転車用のブルーの
ラインが引かれているので道に迷うことはない。


この島にコンビニがあるのにびっくりした。
それも2軒もあって24時間営業だ。

島と島を結ぶ橋は
その下を船が往来するので
どの橋も高い場所に作られている。

海抜0からの上りはなかなかきついものがある。


5時18分 伯方大橋を通過。

辺りはすっかり明るくなっている。

道後温泉本館

松山へ行ったら必ず入りたい温泉。
今回は2階の御座敷で休憩出来るパターンをチョイス。
神の湯  貸浴衣、お茶、せんべい 付き
1時間以内 800円也


これがまた知らない人とぎゅうぎゅう詰め。
スペースが無くリラックス出来ません。
しかも浴衣に着替えるのはいいが、
女性は更衣室で着替えられるものの、
男性は更衣室は無くみんなの前で着替えるのだ。 笑

一度は試す価値あるけどあまりお勧めできない。

今夜22時 南港発ー愛媛県東予行のフェリーを大阪へ入ってから予約してある。

後は南港までひたすら走るだけ。

せっかく大阪に来たのに駆け足で通り過ぎるだけだ。
せめて、本場のたこやきが食べたい!

出発前にバイク屋さんに教えてもらった松原駅前にあるたこやきジャンボ総本店へ寄ってみた。

12個550円 あつあつ中はトロットロ。 美味しかった。
後で知ったが、人気のチェーン店で東京にもお店があるようだ。

18時過ぎに出発。
ここから近いだろうとたかをくくっていたが走っても走っても南港へ着かない。
遠いなあ〜〜

19時50分 道は適当に走ってフェリー乗り場へ到着。
20時から乗船が出来る。
出向前にお風呂へ入ってゆっくりする。
船も空いていて良かった。

奴隷船みたいに大広間の寝返りも打てないようなギッチギチはコリゴリだから。


雨が上がり、お礼を言って出発。
福地というところまで上りが続いた。
ここから桜井市まで一気に下る。

下っている時、荷台の枠が高い青色のトラックがいきなり幅寄せしてきた。
危ない! あとほんの僅かで接触だ。
嫌がらせだ。
僕は嫌な感じだったので自転車を停め後ろを振り返った。
麦が来ない・・・
もしや・・と思ってたらゆるゆると下ってきた。
泣きそうな顔をしてる。
やはり青いトラックが幅寄せしてきてふらついてぶつかるところだったらしい。
怖くていったん自転車を停め、ゆっくりと下りてきたようだ。

2トンとか4トンとか小さめのトラックで地元の作業車っぽい。
どこでも嫌な奴はいる。
麦に怪我が無くて良かった。

桜井市の中心部に12時6分に着き、165号沿いのマックに入る。
なんとなく気分が悪い・・・

休憩後、橿原市を抜け香芝の穴虫(田所峠)という所まで上りで、
ここから大阪府柏原市まで下り。

長い坂を降り切ったところでリアブレーキをギュッと握ったらブレーキワイヤーが切れた。
ヤバッ。 スピードが出てるときじゃなくて本当に良かった。

切れた所はカンチブレーキの特殊の部分だ。
これ普通の自転車屋さんにはないぞ〜〜

ここから大阪南港へだましだまし走って自転車屋さんを探す。
165号から府道12号へ入る。

途中、道沿いの店でカッコイイ自転車に乗ったお兄さんが
店のおばちゃんと立ち話をしていた。


通り過ぎて信号待ちをしていると、その兄さんが自転車に乗ってやってきた。

「すみません、この近くに自転車屋さんないですか?」
と僕が尋ねると、兄さんはこの辺の者じゃないと言ったが、
自転車に付けてるスマホで検索してくれて
僕の後に付いて来てと言って走り始めた。

ゆっくりと走ってくれたが、へとへとの僕らは付いて行くのがやっとだった。笑

しばらく走って、自転車屋さんがあった。
そこの自転車屋さんはブレーキを見て、これは無いぞ〜
と言ったがいろいろ探してくれて持って来てくれたのは同じような形状だが
長さが合わなかった。 残念。 けど、ありがとうございます。

自転車の兄さんは、奈良県のマキさんという方だった。
これから自転車の部品を取りに行くところだったようだ。
忙しい時に親切にしていただきありがとうございました。

9時30分頃 奈良県へ入った。

道の駅 宇陀路室生で休憩。 
雲行きが怪しくなり雨がポツポツ降り始めた。

雨の中走るが土砂降りになり雷も近くなったので、
室生寺辺りの森林組合の作業所で
雨宿りをさせてもらう。

しまなみ海道へ

愛媛県西予市にある、かみさんの実家でのんびりさせてもらった。
けど、疲れが取れきれない。
麦は上りと車恐怖症になってしまってもう走る気をなくしている。
それはそれでいいと思う。
ここまで頑張ったんだから。

僕も自転車で東京まで帰るのは止めることにする。
小学生中学生だった頃に房総半島1周、伊豆半島1周2回、東京から新潟佐渡島などを
走った時のようにグッとくるような感動があまり無いから。
体力的にきついのはある意味快感。 けど、つねに神経を衰弱させる車への恐怖は耐えられない。

しまなみ海道は瀬戸内海横断自転車道ってのがあるのがいい。

ここまで来たらこれを走破しない手はない。

岡山の山の中にある友達の家で終わりかな。
最後は楽しもう!

自転車は松山の義妹のマンションの駐輪場に停めてある。
ここで麦の乗ってきた自転車を分解してヤマト便で発送しようと思ってたら、
松山へ帰る前に麦もしまなみ街道を走るという。
そんじゃ行ってみますか。

東京ー地獄の箱根越えー国道1号最高地点-沼津富士サイクリングロードー富士川ー太平洋自転車道

ー宇津ノ谷トンネルー島田から掛川区間の迂回路ー渥美半島へー田原豊橋自転車道ー鳥羽伊勢

ここまでは前のページです。


国道165号(三重から奈良へ)大阪(柏原・松原・大阪南港フェリー乗り場)

愛媛県(東予・松山)しまなみ海道(今治ー尾道間)

どの橋にも無人の料金箱が設置されています。

監視カメラが見ています。

悪意の無い僕らですが、ちゃんと料金を入れているのに何故か不安になります。

7時18分 多々羅大橋着

日が出てきて暑い。

伯方大橋

松山のアーケード銀天街

大阪南港フェリー乗り場に到着

疲れ切った麦

いよてつ島屋屋上9階にある大観覧車「くるりん」のバリイさん仕様 

ゴンドラ32基のうち2基ある。

残念ながらバリイさんには乗れなかったが、絶景が待ってます。

観覧車から松山城を望む

伊予鉄道株式会社 松山の市電

松山市駅へ入ってきた坊っちゃん列車は
機関車両と客車が切り離されて、機関車両が前へ進み
運転手さんと乗務員さんが手動で機関車を転回させた。

ここからは下りだ。 しかも歩道があるから安心だ。

ファンキーメイト! 店の名前がいい

ワイヤーを探しに行ってくれたバイク屋さんを待つ

出港時間近くには乗客は増えるがそれでも空いていた。

松山は近い?

雨は止んだ

着いてすぐさま乗船

松原駅前でたこ焼きが出来るのを待つ。

こんな感じ

奈良のチャリダー?自転車野郎?サイクリスト?
今の時代、なんて呼ぶんだろう?
いい感じのマキさんと麦。

inserted by FC2 system